2015年11月22日掲載
大阪で国内初の3D動画講演会に615名が参集
Giovanni Zucchelli教授 緊急来日講演会開催
主催者を代表して佐々木一高氏(小社代表取締役社長)が開会の挨拶を述べた後、中田光太郎氏(京都府開業)による座長講演「Root coverage techniques ―Giovanni Zucchelli教授からの学び」が行われた。プラスティックサージェリーで名高い自身にとっても難易度が高く、予後に不安を残す症例をあえて供覧し、「Zucchelli教授であれば、このような症例にいかに対応するのか興味深い」と締めくくり、教授の紹介を兼ねた講演が行われた。
続いて、瀧野裕行氏(京都府開業)による特別講演「インプラントのための審美形成外科」が行われた。前歯部領域のインプラント治療における隣在歯との調和や左右対称性、そして特に歯間乳頭に対して自身の症例を通して考察を加えた。
そして、満を持してGiovanni Zucchelli教授(ボローニャ大)が「根面被覆外科テクニック」と題して登壇。当代一の根面被覆外科医として名を馳せる教授は、まず根面露出のパターンを事細かに説明し、角化歯肉や歯根面の軟組織の特性に言及した。教授が結合組織移植片採取の3D動画をスクリーンに映した際には聴講者から歓声があがるなどし、最初の講演を終えた。
お昼には、石川知弘氏(静岡県開業)によるランチョンセミナー「チタンメッシュを応用したGBRの可能性」が開催され、盛況を博した。
午後からは再び教授が講演を行い、午前に引き続いて移植片の縫合テクニックに加え、改良型バイラミナテクニックの術式などを3D動画で披露。途中、聴講者全員が3D用メガネをかけている会場風景を教授が自身のスマートフォンで撮影する一幕もあり、会場をおおいに沸かせた。
本来のプログラムでは遊離歯肉移植片の採取などにも言及される予定であったが、急遽内容を変更して、口腔内で露出したインプラントを結合組織移植片で被覆するリカバリーテクニックを紹介し、参加者から喝采を浴びた。
3部にわたった教授の講演後、瀧野氏と教授によるディスカッションが設けられ、会場からは質問が飛び交い、盛況のうちに閉幕となった。
なお、当日の会場の様子は、下記のURLをご参照いただきたい。
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