2019年12月14日掲載

木林博之氏を招聘し、歯肉縁下カントゥアの臨床的ポイントが縦横無尽に語られる

Osseo Skarp Institute(O.S.I.)Study Club大阪支部講演会開催

Osseo Skarp Institute(O.S.I.)Study Club大阪支部講演会開催
 さる12月14日(土)、デンツプライシロナ株式会社大阪支店(大阪府)において、Osseo Skarp Institute(O.S.I.)Study Club大阪支部講演会が開催された。今回は木林博之氏(京都府開業)が登壇し、「補綴装置と歯周組織の接点 ~歯肉縁下カントゥアに対する臨床的配慮について~」の演題でおもにGingival Framework、つまりいかに歯肉縁形態の連続性や対称性をマネジメントするかについて語った。

 まず木林氏はスマイル時の歯冠および歯肉の見え方について文献をもとに詳らかにしていき、本当のスマイルとは「すべての上顎前歯が見える」、「上顎前歯のすべての歯間乳頭が見える」と考えて患者の前歯部修復にあたるべきだと主張し、話を展開させた。特に歯肉縁下カントゥアに対しては重点的に言及し、補綴装置の豊隆に関してはエマージェンスプロファイルとカントゥアガイドラインを考慮すべきだと語った。

 また、高い審美性が要求される上顎中切歯部では左右対称性が特に重要性だと強調し、続いて補綴的手法で右側上顎1番をクリーピング、左側上顎1番を歯肉退縮させて見事に対称性を得た症例を供覧し、好評を博した。他にも、ポンティック部の基底面を繊細に調整している動画を見せるなど、氏のハイレベルな臨床をたっぷり味わうことのできる有益な講演会となった。

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