学会|2025年7月9日掲載
全国から約200名の参加者を集めて盛会となる
近未来オステオインプラント学会、第17回学術大会開催
さる7月6日(日)、琉球新報ホール(沖縄県)において、近未来オステオインプラント学会 第17回学術大会(高橋徹次会長)が、全国から約200名の参加者を集め開催された。
午前は「一般講演」として、国内の各支部から5名の代表者がそれぞれ15分間で発表を行った。第1部では、北海道ブロック代表の松梨 寛氏(北海道開業)が「顎関節と咬合器と包括的歯科治療~顎運動を考慮して~」、中部北陸ブロック代表の中町侑右氏(兵庫県開業)が「高齢者におけるインプラント治療の有効性」、関西ブロック代表の平野琢起氏(大阪府開業)が「重度歯周病患者に抜歯部位を考慮し、矯正治療を伴う咬合再構成を行った1症例」と題し、それぞれ講演を行った。
次いで第2部では、中国四国ブロック代表の中田 穣氏(広島県開業)が「前歯部複数歯欠損に対してSocket shield techniqueを行った症例」、北九州ブロック代表の日高直哉氏(福岡県開業)が「上顎前歯部に抜歯即時埋入を行った一症例」と題して講演し、ブロック代表講演を締めくくった。
午前最後の海外招待講演では、糸瀬正通終身名誉会長が座長を務め、Lu Chia-Cheng氏(台湾)が「Ti-meshとDSD workflowを使用した審美領域における歯槽堤垂直増大術」、Jo Tae Su氏(韓国)が「Facially Driven Digital Implant Treatment: A Top-Down Approach to Achieve the Ideal Final Goal」と題して講演。アジアのインプラント治療のレベルの高さを示した。
午後の「特別講演」では、水上哲也名誉会長が座長を務め、澤瀬 隆氏(長崎大学教授)が「Implants Supracrestal Complexを最適化するインプラントコンポーネント」、と題し、インプラント辺縁骨吸収に焦点を当てた講演を行った。続いて「クリニカルセッション」では、工藤昌之氏(北海道開業)が「インプラント周囲炎ゼロコンセプトから考える硬組織のマネージメント」、林 美穂氏(福岡県開業)が「インプラント埋入ポジションと上部構造形態を考察する」と題して講演を行った。いずれの発表も充実した内容であり、本大会は盛況のうちに終了した。
なお、次回の第18回学術大会は、きたる2026年7月に東京都内で開催される予定である。