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社会|2022年9月4日掲載

岡山県歯科医師会

DHスキルアップセミナーにて黒川 綾氏が講演

木村里栄氏(岡山県歯科医師会副会長)より感謝状を受け取る黒川 綾氏(写真右)。
木村里栄氏(岡山県歯科医師会副会長)より感謝状を受け取る黒川 綾氏(写真右)。
 7月24日(日)、DHスキルアップセミナー(岡山県歯科医師会主催、岡山県歯科衛生士会共催)が、岡山県歯科医師会館の現地およびWeb配信のハイブリッド形式にて開催された。

 岡山県歯科医師会(西岡宏樹会長)は、歯科衛生士の就労環境の改善に力を入れており、岡山県歯科衛生士会と歯科衛生士養成校の3者共同で歯科衛生士の離職防止と復職支援事業を構築している。本セミナーは、歯科衛生士のキャリアサポートを目的として講師に黒川 綾氏(フリーランス歯科衛生士)を招聘し、スキルアップのための講演「今一度見直そう!歯科衛生士の魅力」が行われた。

 第1部は「歯を守るということは付着を守る」のテーマで講演が行われた。黒川氏は冒頭、「歯科医院を『幸せを創造する場』にしていきたい」との想いと、患者さんやクリニック、スタッフ3者間の自他共栄の理想について語った。続いて、患者さんの歯を守るためのポイントとして、骨を壊す破骨細胞の存在や接合上皮とエナメル質が付着していること(上皮性付着)を解説。歯科衛生士がそれらのメカニズムを理解したうえで患者さんと情報を共有することの大切さを強調した。

 第2部は「ライフステージにおけるサポートのポイント」のテーマで講演が行われた。黒川氏は自身が介入してきた症例を挙げ、特に壮年期、高齢期におけるライフステージを意識した歯科医療戦略について詳説。これまで高齢者の行動変容を促してきた氏の豊富な経験談を披露するとともに、壮年期の段階から口腔内の状態を良好に保つことの重要性を強調した。

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