2026年6月号掲載
第16回 MRONJの予防と治療における歯科衛生士の役割(後編)
※本記事は、「新聞クイント 2026年6月号」より抜粋して掲載。
MRONJの二次予防(早期発見)の重要性
前編では、歯科衛生士として骨修飾薬(BMA)は「顎骨壊死のリスクがある薬」という認識にとどまらず、「患者さんや処方医が安心してBMAを使用できるよう、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)のリスク低減に貢献する使命がある」という認識をもつことの重要性について述べました。
しかし、発症予防を行っていたとしても、一定の確率でMRONJは発生します。たとえば、「顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023」によると、報告間で差はあるものの、日本における調査の一例として、高用量のビスホスホネート製剤を投与された患者さんの1年間の発症率は10万人あたり1,609.2人、高用量デノスマブでは10万人あたり3,084.8人と報告されています1。