社会|2025年10月15日掲載

予防歯科からマイクロスコープ、美術制作までさまざまなセミナーが行われる

日本歯科学生連盟、長崎大学にて本大会を開催

日本歯科学生連盟、長崎大学にて本大会を開催

 さる10月11日(土)、12日(日)の2日間、長崎大学坂本キャンパス(長崎県)において、日本歯科学生連盟(Japan Dental Students Association:JDSA)本大会(武田康佑大会長、加藤優綺統括代表)が開催され、約30名の学生が参集した。

 同連盟は、2018年に日本の歯学部で学ぶ学生が交流するための場や、国内外で各自が興味のある分野について自由に学ぶ場をつくることを目的に設立された。「歯科界を通して社会の発展に貢献する」を理念とし、「日本の歯科学生をエンパワーメントすること」を目指している。

 2日間の会期中には、入江浩一郎氏(長崎大学)による予防歯科セミナー「一生健康な口腔内でいるためには?」、スタディグループ「Study Session on Stream(SSS)」とのコラボ企画である松川維吹氏(静岡県勤務)によるマイクロスコープのワークショップ「見えるを武器にする歯科臨床」、長縄拓哉氏(歯科医師、オーガイホールディングス代表取締役)、矢野雷太氏(医師、広島記念病院)による紙おむつやトイレットペーパーを用いた「歯のオブジェクトづくり」が行われた。

 なかでも、1日目に行われた予防歯科セミナーでは、入江氏から予防歯科にまつわるエビデンスが紹介されたのち、それらに基づいた予防歯科的アプローチを「身近なアクション」と「社会への提案」の視点から考案することを目標に、参加者が4つのグループに分かれたうえでディスカッションが行われた。参加者の間で特に議論に上ったのが、SNSを活用した社会へのアプローチや簡単に口腔内を清掃できる製品の開発であった。

 参加した学生にとっては、他大学の学生および臨床家と交流する貴重な機会となった。JDSAの次回のイベントとして、きたる2025年11月24日(月)に日本臨床歯周病学会関東支部合同研修会内にて学生プログラムの開催が予定されている。

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