企業|2025年10月15日掲載
「ここまできた! 画像診断からはじまるデジタルワークフロー」をテーマに
DEXIS Digital Solutions Seminar開催
さる10月13日(月)、品川ザ・グランドホール(東京都)において、DEXIS Digital Solutions Seminar(エンビスタジャパン株式会社主催、坂野弘太郎代表取締役社長)が、「ここまできた! 画像診断から始まるデジタルワークフロー」をテーマに開催され、全国から歯科医師や歯科衛生士ら約120名が参集し盛会となった。
本会は、患者資料を一元管理できる歯科用ソフトウェア「DTX Studio」の臨床活用を中心に、9名の臨床家による講演が行われた。
まず午前の部では、歯科衛生士の視点から小島まこ氏(歯科衛生士、あおぞら歯科おとなこども矯正歯科)が「DTX Studio ClinicにおけるAIを用いた検査・診断」、歯科医師の視点から浅賀勝寛氏(埼玉県開業)が「DTX Studio ClinicにおけるAIを用いた検査・診断」と題して講演した。それぞれに自院におけるDTX Studioの導入が業務負担の軽減とチーム連携の効率化につながったと語り、さらにコンサルテーションにおける活用のメリットについても解説した。
続いて、下尾嘉昭氏(東京都開業)が「Implant治療における治療計画の重要性」、森本太一朗氏(福岡県開業)が「動的ナビゲーション手術を活用した症例」と題して講演した。下尾氏は、インプラント治療の計画立案におけるDTX Studio Implantの活用例を紹介し、森本氏は動的ナビゲーションサージェリーによる治療などについて症例を交えて解説をした。
午後の部では包括的歯科治療での活用について、髙井基普氏(東京都開業)が「これからのデジタルデンティストリー」、任 剛一氏(東京都開業)が「矯正治療のおけるデジタルワークフロー~検査・診断・包括治療への臨床応用」、土岡弘明氏(千葉県開業)が「Perio Ortho Synergy~デジタルを活用した包括的歯周治療~」と題し、それぞれが実践する包括的歯科治療におけるデジタルワークフローを紹介しつつ症例を供覧した。また、前畑 香氏(神奈川県開業)が「IOSを用いたフルデジタルデンチャーへの応用」と題し、デジタル技術を用いた暫間義歯の製作について解説し、その有用性を示した。
最後の締めくくりとして、中村社綱氏(熊本県開業)が「インプラント治療と矯正治療併用した症例」と題して講演し、これまでに語られた多角的なデジタルソリューションを統括した。DTX Studioにより1つのプラットフォーム上であらゆる患者資料を管理・統合できることから、検査・診断から治療計画、カウンセリングまで円滑に進められ、補綴治療、インプラント治療、矯正治療などの異なる治療分野の連携サポートと、より質の高い包括的歯科治療の実現につながると強調した。
本セミナー終了後には、演者らと参加者の懇親の場として意見交換会が行われた。これからのデジタルソリューションの発展についてさまざまな議論が交わされ、おおいに盛り上がりを見せていた。