社会|2026年3月25日掲載

次世代の育成をテーマに、スプリングミーティングが4年ぶりに開催される

北海道形成歯科研究会、スプリングミーティング2026を開催

北海道形成歯科研究会、スプリングミーティング2026を開催

 さる3月22日(日)、京王プラザホテル札幌(北海道)において、北海道形成歯科研究会スプリングミーティング2026(上林 毅施設長、堀 聖尚実行委員長)が開催された。

 本会は、日本口腔インプラント学会の研修施設にも指定されており、日本口腔インプラント学会指導医および専門医を多く輩出している。現在会員は384名を数え、年々会員数を増やしている。このスプリングミーティングは、若手の会員には新たに発表の場を設けることで自身の臨床への深い考察を促し、ベテランの会員には自身の継続した研鑽と次世代に対する教育責任を意識してもらうことを目的として2015年から始まった試みである。

 前回の2022年から4年ぶりに開催され、外部講師である丸尾勝一郎氏(東京都開業)を招いての基調講演以外に、「初めてのプレゼン部門」と「U40コンペ部門」をメインコンテンツとする、若手育成に特化した内容でプログラムが組まれた。どちらも、本会の前会長である三上 格氏をはじめベテラン勢と丸尾氏が審査員として採点し、これによってアワードが設定された。20~30代の歯科医師および歯科衛生士が多く登壇し、𠮟咤激励もありながら終始和やかな雰囲気でミーティングは進行した。

 以下、演題および演者名を列記する。

【初めてのプレゼン部門】
「サイナスリフトにおける難易度を考慮した成功への戦略的アプローチ」萇崎誠治氏
「併発症から学ぶGBRの成功への基本原則」山崎 毅氏
「患者理解を支援するインプラントコーディネータの臨床的関与 ―インプラント治療価値理解にむけて―」櫻井紗貴氏
「Ⅰ型糖尿病および骨粗鬆症を有する患者に対して下顎全顎固定性インプラント補綴を行った1症例」田中萌衣氏
「新規培養法により抽出されたヒト歯根膜幹細胞のコラーゲン産生能と血管新生能の評価」吉谷夏純氏
「インプラント患者のモチベーション向上のために口腔内写真を活用した1症例」山本ひより氏

 ここでは、萇崎氏、田中氏、山本氏が奨励賞を受賞した。

【基調講演】
「臨床と経営におけるデジタル化のポイント」丸尾氏

【ワンポイント講演】
「広告のできるインプラント歯科専門医:進捗と将来展望」吉谷正純氏

【U40コンペ部門】
「ダイナミック3Dナビゲーションシステムを活用したフルアーチ即時負荷型インプラント支持固定性補綴治療の工夫」佐久間俊光氏
「少数歯欠損インプラント治療における治療期間を活用したアライナー矯正併用の症例報告」吉村麻里奈氏
「併発症から学ぶ上顎洞底挙上術」野村昌史氏
「安定を目的としたインプラント治療における既存骨活用型アプローチ ―インプラント床形成時の骨を用いたミニマルな骨増生の検討―」重原 暉氏(神奈川県勤務)
「分子整合栄養医学療法を併用した歯科インプラント治療の1症例」小川雄大氏
「顎骨形成術と併せてインプラント治療を行った患者への長期治療期間内における歯科衛生士介入の一症例」佐藤香琳氏
「歯科衛生士会活動を通じて得られた歯科衛生士の成長と歯科医院への還元」丸山美江氏

 ここでは、吉村氏、佐藤氏、丸山氏が上位入賞し、そして佐久間氏が特別賞(三上賞)を受賞した。

【Adavanced Clinician’s Presentation】
「歯科臨床におけるinputとoutput」百瀬赳人氏
「プレゼンが臨床を磨く ―北海道形成歯科研究会で培った発表の習慣―」菅田真吾氏(大阪府開業)

(所属の括弧書きのない上述の演者は、いずれも北海道開業あるいは北海道勤務)

 最後のセッションでは、コンペで登壇した演者らより若干年上となる40代の先輩臨床家2名から、若手へのメッセージとして自身が若手の頃の取り組みや研鑽などが語られ、講演後には会場から質問が相次いだ。本会のスプリングミーティングは継続して開催される予定である。

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