社会|2026年5月27日掲載

「歯周病学の智をつなぐ―教育・研究・臨床の轍―」と題して

日本歯科大学生命歯学部の沼部幸博氏による最終記念講義が開催

日本歯科大学生命歯学部の沼部幸博氏による最終記念講義が開催

 さる5月25日(月)、日本歯科大学生命歯学部富士見ホール(東京都)において、日本歯科大学生命歯学部歯周病学講座主任教授の沼部幸博氏による最終記念講義が「歯周病学の智をつなぐ―教育・研究・臨床の轍―」と題して開催され、関係者が多数参集した。

 当日は、同講座准教授の伊藤 弘氏の司会のもとに進行。冒頭、沼部氏は日本歯科大学に入学してから現在に至るまでの約半世紀の間、本学で過ごしてきたことにふれ、研究者・教育者としての自身の歩みについてさまざまなエピソードを交えながら紹介。研究活動を加速するには研究費が必須であるとし、各研究費の特徴なども解説。また、留学も重要としたうえで、本学は留学しやすい恵まれた環境であることも紹介した。

 また氏は、歯周病学の教科書の編集以外にも、患者啓発本を含む多くの書籍・別冊の執筆や監修、監訳に携わってきたことを紹介。時流にも乗って、ある書籍がベストセラーになったことや、それぞれの書籍にまつわる苦労話や思い出を語った。

 歯周病学に関しては、現在ディスバイオーシスやマイクロバイオームといった視点が重要視されるとしたうえで、ペリオドンタルメディスンの研究や解明が進み、今後は歯周病の予防と早期治療により口腔内および腸内細菌叢を改善し健康寿命を延伸すること、そのためには医科歯科ならびに多職種連携が重要であると強調した。

 最後に、後進たちへバトンを引き継ぐにあたって、「新しい知見は今ここにある」「研究費獲得の努力は惜しまない」「学生教育は昨日と同じではいけない」「1人では仕事は十分にできない」「タフな後進を育てる」とメッセージを送り、「人を思うところから、つながりが生まれる」と、これまで自分を支えてくれた恩師、先輩、同僚、後輩、そして家族に感謝を述べて講義は終了した。その後、セレモニーが行われ、中原 泉氏(日本歯科大学理事長)をはじめ多くの関係者が花束贈呈と祝辞を述べた。

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