学会|2026年6月2日掲載

「Movement! エイジングケアの未来へ 華齢2026 From Exciting Osaka!」をテーマに、歯科医療の次の20年を展望

日本アンチエイジング歯科学会、第20回大阪学術大会を開催

日本アンチエイジング歯科学会、第20回大阪学術大会を開催

 さる5月30日(土)、31日(日)の2日間、グランフロント大阪 ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター(大阪府)において、日本アンチエイジング歯科学会 第20回大阪学術大会(中島 健大会長、松尾 通会長)が「Movement! エイジングケアの未来へ 華齢2026 From Exciting Osaka!」をテーマに、全国から730名の参加者を集め、盛大に開催された。

 今回の大会では、歯周病、インプラント、審美歯科、矯正歯科、ホワイトニング、東洋医学、デジタル歯科医療など幅広い領域から第一線の講師陣が集結。歯科臨床の技術革新だけでなく、医院経営やホスピタリティ、ブランディングまでを網羅した多彩なプログラムが行われた。

 大会初日の特別講演では、元ザ・リッツ・カールトン日本支社長の高野 登氏が「サービスからホスピタリティへ ~感動と伝説が生まれる仕事のしかたとは~」を講演。医療現場におけるホスピタリティの重要性について語る。

 続いて、池田泰子氏(大分県勤務)による「ライフステージで解き明かす女性の口腔内年齢変化」、熊谷周子氏(歯科衛生士、スマイルMFT代表)による「口腔機能からのエイジングケア」が行われ、女性の健康支援やオーラルフレイル予防など、予防歯科の視点からアンチエイジングを考察した。

 臨床系プログラムでは、大谷 昌氏(大阪府開業)による「べっぴんさんになるインプラント治療 ~機能的顔貌主導型インプラント治療~」、脇宗 弘氏(大阪府開業)による「SAVE THE ENAMEL!! ~MI時代の接着修復治療~」が注目を集めた。機能回復だけでなく、顔貌や審美性まで考慮した治療戦略が紹介された。

 また、Dental Care & Beauty Sectionでは、リップヒアルロン酸、リップアートメイク、美容メンテナンスとしてのパウダークリーニング、口腔外科から発展する美容歯科など、近年関心が高まるデンタルビューティー領域について実践的な知見が共有された。

 2日目は矯正歯科領域からスタートし、中島 健氏(大阪府開業)による「矯正歯科治療を笑顔で完結するために! 主治医が守っておきたいガイドライン」、柏野紗耶加氏(歯科衛生士、株式会社ボーテ代表)による「ホワイトニングが医院を変える ―美と健康の両立で選ばれる歯科医院へ」が講演される。

 アンチエイジング医学分野では、前川知樹氏(新潟大学医歯学総合研究科)による「歯科治療が導く口腔と全身のアンチエイジングから創薬展開へ」、和久晋三氏(兵庫県開業)による「見えないチカラで病気を遠ざける ~水素がつなぐ再生とアンチエイジング~」、山口孝二郎氏(昭和医科大学医学部生理学講座)による「アンチエイジング ~東洋医学の知恵を活かして~」など、口腔から全身へ広がる健康科学の最前線が紹介された。

 さらに、超高齢社会を見据えた南 清和氏(大阪府開業)の「超高齢社会における歯科の重要性」、前川泰一氏(京都府開業)の「骨格診査と顎運動のデジタル化による口腔内設計」など、これからの歯科医療の方向性を示す講演が行われた。

 大会のフィナーレを飾ったのは、谷本有香氏による特別講演「グローバル経済メディアから見る、これからの時代に必要なブランディング・マーケティング」。人口減少時代における歯科医院経営やブランド構築について、世界的な経済トレンドをふまえた提言がなされた。

 歯科医療を「治療」から「健康寿命延伸」へと発展させるためのヒントが凝縮された第20回学術大会。節目の大会にふさわしく、臨床・経営・予防・美容・再生医療までを網羅する充実したプログラムとなっていた。

 なお、次回、日本アンチエイジング歯科学会 第21回学術大会は、2027年5月22日(土)、23日(日)の2日間、電気ビルみらいホール&カンファレンス(福岡県)において開催される予定である。

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