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第40回学術大会、Web形式で開催

2020年8月号掲載

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学会 2020年8月号掲載

第40回学術大会、Web形式で開催

(一社)日本歯科薬物療法学会

本大会初となったインターネット学術大会。
本大会初となったインターネット学術大会。
 6月27日(土)から7月26日(日)まで、第40回日本歯科薬物療法学会学術大会(中川洋一大会長、金子明寛理事長)が、「歯科薬物療法の新しい展開」をメインテーマにインターネット学術大会として開催された。本会は当初、6月27日(土)、28日(日)の2日間にわたって鶴見大学会館(神奈川県)で開催される予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため現地開催は中止し、Web形式となった。

 特別講演では、「歯周組織再生剤リグロス®が変える歯科再生医療の未来」と題して村上伸也氏(大阪大学大学院歯学研究科歯周病分子病態学教授)が解説。歯周組織再生を誘導する薬剤として世界で初めて承認されたFGF-2(リグロス®)について、他の再生療法との違いや、有効性、安全性、特徴などを基礎研究や動物実験、臨床試験の結果を交えながら紹介した。また、FGF-2の将来展望として現在研究が進められている骨補填剤との併用やインプラント治療への応用の可能性についても述べた。『FGF-2と歯周組織再生療法』(小社刊)は小紙11面を参照。

 その他、Burning Mouth Syndromeや味覚異常、口腔カンジダ症など多岐にわたるテーマでワークショップやシンポジウム、講演などが行われた。また、多くの学会で分類や治療指針が検討されているものの統一した見解が得られていない口腔乾燥症について、現在、日本口腔内科学会、日本老年歯科医学会、日本口腔ケア学会、日本歯科薬物療法学会で新分類が検討中であり、現状案が土井田 誠氏(杉田玄白記念公立小浜病院歯科口腔外科)より報告がなされた。