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政府に歯科医療従事者へのワクチン優先接種を要望

2022年1月号掲載

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政府に歯科医療従事者へのワクチン優先接種を要望

日本歯科医師会

政府に歯科医療従事者へのワクチン優先接種の要望を報告する堀 憲郎氏。
政府に歯科医療従事者へのワクチン優先接種の要望を報告する堀 憲郎氏。
 2021年11月25日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。

 堀会長は、先日発表された第23回医療経済実態調査をもとに医療費の動向についてふれ、新型コロナウイルス感染対策における衛生用品費用の増加について言及。「歯科医療機関は、補助金では賄いきれない費用を感染対策に使用している」と述べ、金属材料の高騰の影響も含め非常に厳しい状況であるとの見解を示した。続いて24日に行われた堀内詔子ワクチン接種推進担当大臣からのヒアリングについて、資料をもとに報告。歯科医療現場においては、患者から歯科医師や歯科医療に従事するスタッフへの感染リスクの高さを考慮した優先接種の要望や、3回目接種について根幹部分での認識に地域差異や混乱が生じることがないように要請した。

 次に、柳川忠廣副会長より『新たな感染症を踏まえた歯科診療の指針』の第2版の公表について、昨年8月の第1版に現在の状況をふまえ一般診療所におけるCOVID-19に対する行動フローチャートなどを追加しアップデートされたものと説明がなされた。

 最後は、遠藤秀樹副会長より「令和4年度の予算等に関する要望」として6つの要望項目について報告がなされ、その中でも「生涯にわたる歯科健診の制度化」について言及。骨太の方針には「生涯を通じた歯科健診の充実」とある一方、歯科健診が義務化されているのは乳幼児期から児童期までであり、ライフコース全体にわたる歯科健診の制度化を要望した。