Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2008年6月22日

第7回日本矯正歯科協会学術大会開催

メインテーマに「歯科矯正治療の本質を求めて」を掲げ、市民公開講座も開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる6月22日(日)、アルカディア市ヶ谷(東京都)において第7回日本矯正歯科協会(深町博臣会長)学術大会が、メインテーマに「歯科矯正治療の本質を求めて」を掲げ、開催された。
 午前の講演は、「連携歯科医療(インターディシプリナリー)」をテーマに2組の一般開業医・矯正専門医のコンビによる発表が行われた。1組めは「インターディシプリナリーアプローチ~私たちの反省点~」と題し、佐藤正治氏(新潟県開業)・星 隆夫氏(神奈川県開業)が登壇し、最終補綴(ゴール)を互いに共有し、それに向けた歯牙移動を確実に実現するためのコンビネーションのとり方の実際を、minimum interventionの概念を軸として披露された。2組めに登壇したのは有松稔晃氏(福岡県開業)・甲斐康晴氏(福岡県開業)で、「理想的な咬合接触関係の構築を目指して」と題して、日頃から同じ大学の同窓生からなるスタディグループで活動していることを彷彿とさせる息の合ったプレゼンテーションを展開した。理想的な咬合接触関係を巡る議論はAngleのはじめとして矯正専門医から派生していることに着目し、矯正専門医とのより良い関係の構築が治療成功の鍵になることを力説した。
 午後からは市民公開講座「歯科矯正治療と顔」が行われ、本協会を牽引する与五沢文夫氏(東京都開業)が「抜歯」、「顔」などの矯正治療とかかわりの深い事項を取り上げて、参加一般市民に向けてわかりやすく講演を行った。
 なお、市民公開講座の後を受けて行われた「日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定審査のスタンダード」の講演と合わせて、会場の別室では「100症例審査症例展示」も行われた。日本矯正歯科協会では、日本の歯科矯正臨床環境を整備し、医療の質の向上をはかるために特定非営利活動法人日本歯科矯正専門医認定機構を設立しており、2004年12月より歯科矯正医を認定する制度をスタートしている。審査症例をはじめ、認定歯科矯正医の症例などが会場内所狭しと並べられた模型や臨床写真・データの光景は圧巻であった。