さる7月29日（日）、福岡県歯科医師会館（福岡県）において、第12回経基臨塾発表会「下川歯科医院開業40周年　特別企画・下川公一先生講演会」が、330名以上の参加者を集めて盛大に開催された。

　当日は、下川公一氏（福岡県開業）による「私の歯科医療人生40年間の記録」と題する講演が終日にわたって行われた。午前中は20～30年以上の長期症例を規格性の高い数々の口腔内・エックス線写真とともに解説。午後には審美修復治療、インプラント治療、動画を駆使した咬合治療など、近年行っている治療をわかりやすく示した。とくに氏が初めて行った感染根管治療や開業第１号の患者さんとの今日までのお付き合いなど、思い出の症例の数々が披露されるたびに会場がどよめいた。そして、「歯医者は患者さんの人生を救う」との言葉で講演は終了した。会場からはこれだけの長期症例の数々を一気に聴講できる機会はなかなかないとの声が多く聞かれた。

　また、前日の28日（土）には「下川公一先生症例相談会」が開催され、8名の経基臨塾受講経験者が15分間講演した後、下川氏が10分間アドバイスを行うという毎年恒例の相談会が行われ、こちらも好評であった。