Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2012年8月18日

NPO法人ウォーターフロリデーションファンド設立総会・記念講演会開催

水道水フロリデーションの普及・推進を支援

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる8月18日(土)、長崎県歯科医師会館において、NPO法人ウォーターフロリデーションファンド設立総会・記念講演会(浪越建男理事長、長崎大学歯学部同窓会後援)が開催された。同ファンドは、世界各国で行われているフッ化物と水道水を利用したう蝕予防法である水道水フロリデーションの普及を日本で推進していくためのボランティア団体である。

 水道水フロリデーションは、1945年に米国ミシガン州のグランド・ラピッズで始められ、現在では米国内における給水人口の約72%がフロリデーション化された水道を利用している。またオーストラリアでは95%、香港、シンガポールでは100%の水道がフロリデーション化されており、約50%のう蝕予防効果があることが報告されている。

 しかし、現在の日本では、米軍基地を除き水道水フロリデーションが実施されているところはない。そこで、同ファンドは水道水フロリデーションを日本国民に広く知ってもらい、それを地方行政に取り入れようとしている市町村や歯科医師会を、人的および経済的に支援することを目的として設立された。

 開会の挨拶で、同ファンド設立準備会会長である浪越建男氏(香川県開業)は「われわれ歯科医師は、その分野のプロとして正しい知識を広めるということを積極的に行い、フロリデーションを受け入れてもらえる日本にしなければならない」と述べた。

 その後、「我が国における水道水フロリデーションの実施を阻む要因とその対策」と題するテーマで設立記念講演会が開催され、小林清吾氏(日大客員教授)、戸張英男氏(埼玉県吉川歯科医師会会長)、加藤尊巳氏(神奈川県川崎市歯科医師会)がそれぞれ講演を行った。

 会場では松尾敏信氏(長崎フロリデーション協会会長)の来賓挨拶をはじめ、大久保満男氏(日本歯科医師会会長)、辻 泰弘(厚生労働副大臣)、大久保潔重氏(参議院議員)らの祝電も披露された。

 なお、同ファンドの詳細は、http://fluoridation.de6480.net/index.phpをご参照いただきたい。