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2012年12月1日

第24回日本レーザー歯学会総会・学術大会開催

「レーザー歯学を再考する」をテーマに

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 2012年12月1日(土)、2日(日)の両日、神戸国際会議場(兵庫県)において、第24回日本レーザー歯学会総会・学術大会(古森孝英大会長、吉田憲司理事長)が開催された。メインテーマには臨床先行型のレーザー治療の現状を見つめ直す意味合いもこめて、「レーザー歯学を再考する」が掲げられた。

 本学術大会では、一般口演14題、ランチョンセミナー3題、特別講演「太陽の光と影」(錦織千佳子氏、神戸大教授)、シンポジウム「歯科保存領域へのレーザー応用」(座長:木村裕一氏、奥羽大教授)、「LEDの臨床応用を目指して」(座長:吉田憲司理事長、粟津邦男氏、阪大教授)、「歯周治療におけるレーザーの応用」(座長:和泉雄一氏、医歯大教授)の3題、認定医講習会、ポスター発表11題、安全講習会2題、企業展示など、数多くの催しが行われた。

 とくに注目されたのは、近年、レーザーという枠組みではなく、「光」という大きな枠組みでとらえられつつある現状を鑑みて開催されたシンポジウム2「LEDの臨床応用を目指して」。シンポジストに梶本宜永氏(大阪医科大講師)、池田哲哉氏(神戸医療センター西市民病院)、久保山 昇氏(日大松戸教授)、大工園則雄氏(Bio Photo Labo研究所)の4名を招聘して、歯科領域以外の演者も交えてディスカッションが行われた。ここでは、腫瘍の境界線に対してLEDを応用して蛍光画像診断する脳神経外科領域の話題や光褪色・光脱色の概念を応用したホワイトニング、いわゆるフォトブリーチングの話題などが披露され、今後のLEDの応用、展望、そしてこの領域では必須となる適用の際の安全性についても示された。

 なお、次回の第25回日本レーザー歯学会学術大会(津田忠政大会長)も「光が織りなす様々な治療」を掲げ、第13回日本歯科用レーザー学会と併催で、きたる2013年9月28日(土)、29日(日)の両日、ベルサール新宿グランド(東京都)にて行われる予定。