2013年3月10日掲載

チームアプローチをテーマに380名が参集

<font color='green'><b>GC友の会学術講演会 東京講演会開催</b></font>

<font color='green'><b>GC友の会学術講演会 東京講演会開催</b></font>
 さる3月10日(日)、ヒカリエホール(東京都)にて「GC友の会学術講演会東京講演会」(株式会社ジーシー主催)が380名を集め、開催された。  講師に渡辺隆史氏(福島県開業)を迎え、「チームアプローチの重要性─患者利益追求のための診断の重要性と低侵襲治療」と題し、講演が行われた。今回、チームアプローチがテーマということもあり、ドクターのみならずスタッフと一緒に参加する様子が多く見受けられた。  まず、渡辺氏監修のもと作成された正しい診断を得るための受付応対をはじめ、診査・診断、そしてチーム一丸となって情報を集め、治療計画に至るまでの流れを収めた映像が40分間流れ、参加者は食い入るように見入っていた。  その後、渡辺氏が登壇し、患者利益を考えた治療とは何かを皮切りに講演がスタートした。氏は、「これからは歯科臨床の3大要素である「咬合」「プラークコントロール」「審美」に加えて、「低侵襲治療」がキーワードになる」と述べ、過剰な補綴治療は患者の不利益につながる恐れがあると言及した。また、補綴治療のリスクにおいては、歯根破折は最大の治療リスクのひとつであり、その治療リスクと患者利益を天秤にかけて、最良の治療計画をどう立てていくか、症例を供覧しながらていねいに解説した。そのほか、矯正専門医とタッグを組んで治療をすすめるマルチディシプリナーアプローチの治療計画の立案方法について言及し、うまく連携させるには共通のゴールを設定することがポイントだと述べた。

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