2025年2月号掲載
第1話:データから読み解く歯科界を取り巻く環境の変化(前編)
※本記事は、「新聞クイント 2025年2月号」より抜粋して掲載。
人口構造の軌跡と将来予測 「2025年問題」に向き合う
歯科医療のニーズは疾病構造や人口動態によって異なるため、データから現状分析・将来予測を行うことは、持続可能性や需給バランスに適した歯科医療提供に向けたスキームづくりには不可欠です。そこで、本連載を開始するにあたりまずは、歯科界を取り巻く状況を整理したいと思います。
1955年、2005年、および2055年の将来予想に基づく年齢階級別の人口構造を図1に示します。1955年には5~9歳の人口がもっとも多く、1,000万人を超えていました。この世代は「団塊の世代」とよばれ、特に彼らが平均寿命に到達する2040年頃が注目されています。一方、2005年の30~34歳の年齢層は「団塊ジュニア」と称され、2055年には80~84歳の年齢群となり、もっとも人口の多い世代となるでしょう。つまり、日本社会はこれまでに経験のない人口構造の局面に入りつつあります。