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2013年7月6日

OJ 2013年 年次ミーティング

2年ぶりに東京都内で開催される

 さる7月6日(土)、7日(日)の両日、ベルサール飯田橋ファースト(東京都)にて、オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(以下OJ、鈴木真名会長)2013年 年次ミーティングが、「Confidence establishment ~真の信頼をもとめて~」をテーマに開催された。

 初日の午前は、今年の2月に開催されたOJミッドウィンターミーティングにて選出された6名の演者による会員発表が行われ、樋口琢善氏(福岡県開業)、林 秀一氏(奈良県開業)、大河原純也氏(茨城県開業)、馬場 精氏(静岡県勤務)、築山鉄平氏(福岡県勤務)、岡田豊一氏(奈良県開業)による講演が行われた。

 午後からは、シンポジウム1「インプラント周囲炎の科学と臨床」が行われた。まず和泉雄一氏(医歯大)が登壇。インプラント周囲炎の細菌学的考察を披露し、インプラント埋入前の口腔細菌叢が埋入後の周囲炎をも左右するとした。次に水上哲也氏(福岡県開業)がインプラント周囲炎を予防的な観点から検討し、ペリオ傾向のある患者の臼歯部では縁上マージンにし清掃性を重視すべきと主張した。続く山本敦彦氏(大阪府開業)、吉野敏明氏(神奈川県開業)は、それぞれインプラント周囲炎に対してEr:YAGレーザーを用いた治療法について概説した。両氏とも動画を交えた講演を行い観衆の耳目を集めた一方、歯周病に対する知識や治療経験も必要であることが強調された。

 2日目のシンポジウム2「インプラント補綴永続のために」では、海外演者としてRoy T. Yanase氏(OSCSCファウンダー)、Clark M. Stanford氏(アイオワ大)が講演した。Yanase氏は自身の症例を多く供覧しながら、合併症をどのように防ぐかについてに熱弁をふるった。Stanford氏は予知性のある審美補綴を主題にしつつ、前日のテーマであるインプラント周囲炎について補綴的観点からの予防方法にも言及した。

 午後は小濱忠一氏(福島県開業)と本多正明氏(大阪府開業)が講演。小濱氏は長期的な観点からインプラント特有のリスクファクターを解明、考察し、審美・機能性維持に必要なテクニックや最新機器について話した。本多氏は臼歯咬合面形態と咬合干渉に焦点を当てた。咬頭嵌合位の安定性について、アンテリアガイダンスとバーティカルストップを関連付けながら検討した。

 別室では初めての試みとして、OJ第1回都民フォーラム「もっと知ろう!学ぼう!歯科インプラント治療 ~歯科医師とともに考える口腔ケア~」が開催され、50名を超す一般聴講者を集めた。会の概要とインプラント治療の臨床データを示した鈴木会長の次には、松島正和氏(東京都開業)が「健康長寿とインプラント治療」のタイトルで患者目線に立った内容で講演し、咬合が健康長寿に関連することを示して第1部の幕を閉じた。続く第2部では河相安彦氏(日大松戸歯学部)と勝山英明氏(福歯大口腔医療センター)がそれぞれ入れ歯とインプラント治療、インプラント治療の現在について詳述した。

 OJとして、一般患者に対するインプラント治療の啓蒙活動は今後も継続していく予定である。