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2014年12月21日

art & experience Bianco e Rosso (a Year-end Party 2014)開催

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 さる12月21日(日)、アルカディア市ヶ谷(東京都)において「art & experience Bianco e Rosso (a Year-end Party 2014)」が開催され、全国から80名あまりが参集した。本会は、山本尚吾氏(歯科技工士、art & experience BeR)が主催するさまざまなコースの受講者およびOB、そして各メーカー関係社などが集い、年に1度のペースで講演会およびパーティーを開催しているもの。演題および概要は以下のとおり。

(1)「特別講演1」
 本演題では、山本氏が本年とくに力を入れて取り組んだという抜去天然歯の分析を主体に、指状構造の3類型や部位ごとの蛍光性の違いなどについて詳説。また、Effect Opal陶材およびEffect Pearl陶材(いずれもVITA Zahnfabrik,白水貿易社)の使用上のコツなどについても提示した。

(2)「テストピース受講生のプレゼンテーション」
 本演題は、山本氏が本年度開講した「テストピースコース」の受講者によるプレゼンテーション。浦本 睦氏(歯科技工士、アヴァンティ)、山川大喜氏(歯科技工士、DmT works)、そして高橋栄祐氏(歯科技工士)がそれぞれ登壇し、同コースで製作したサンプル模型の製作にまつわるエピソードについて述べた。

(3)「VOCEメンバープレゼンテーション」
 本演題は、山本氏が主催するスタディグループ「VOCE」メンバー2氏によるプレゼンテーション。「Co-Cr合金の適合」と題して余田圭司氏(歯科技工士、一隅社)が、またCERECシステム(シロナデンタルシステムズ)を用いた「ライトレイヤリング法」による上顎中切歯の製作について藤江匠摩氏(歯科技工士、スマイルデザイン)がそれぞれ登壇した。

(4)「参加企業によるプレゼンテーション」
 本演題では、小社を含む歯科関係業者15社の担当者がリレー形式で各5分間のプレゼンテーションを披露。各社ともに来年度の方向性や、現在力を入れている分野・商品などについて提示していた。

(5)「VOCEメンバープレゼンテーション」
 (3)の続きとなる本演題では、「軟組織ってなんだ!!」と題して森岡千尋氏(歯科医師、滋賀県開業)が、「歯肉に配慮した補綴物設計」と題して高田智史氏(歯科医師、高田兄弟歯科)がそれぞれ登壇。歯科技工士に向け補綴治療をメインにしつつ、そのための前提となる歯周組織のマネジメントについて臨床的な視点から詳説した。

(6)「特別講演2」
 標題のもと再び登壇した山本氏は、主に前歯部について考察した前半に引き続き、臼歯部についての論考を披露。機能してきた臼歯部のエナメル象牙境にみられる変質や、力に応じて進化してきたと考えられる前歯部との形態の違いなどについて示した。

 この他、講演後にはパーティーが盛大に行われ、1年を締めくくるにふさわしい内容となっていた。