2015年1月11日掲載
CEセミナーOB会、特別講演会「Dr. Domenico Ricucci初来日講演会」を開催

Domenico Ricucci氏は、イタリアの歯内療法専門の開業医で、組織学的な資料をつくるラボを院内に構えている。う蝕治療・根管治療が必要な症例の治療前後の多量の高精細な組織像を掲載しているユニークな書籍『Endodontology: An Integrated Biological and Clinical View』(quintessence publishing)を2013年に上梓し、今歯内療法の専門家が世界でもっとも注目している歯科医師の一人である。氏の貴重な資料と講演を見ようと、およそ200名の参加者がつめかけた。
氏の高度なテクニックにより記録された組織学的資料の拡大像には、象牙細管・根管内・側枝・根尖孔外などの細菌、それに応答している免疫細胞、生成された硬組織などが、これまでになく鮮明に記録されている。Ricucci氏は、これらの資料の100~1000倍の拡大像から得られた知見について解説した。