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2015年2月1日

「第3回 P&G Braun Oral-B Congress UP! 2015 EXTREME MEETING TOKYO開催

歯周病およびインプラント治療とそのメインテナンスの考察が語られる

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 さる2月1日(日)、EVENT SPACE EBIS303(東京都)にて「第3回 P&G Braun Oral-B Congress UP!2015 EXTREME MEETING TOKYO(ブランネットワークス株式会社主催、P&G[プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン]株式会社協賛)」が約450名を集め開催された。すべてUP!(アップ)する歯科臨床向けミーティングとして発足した本会。今回のテーマは「歯科臨床の最先端を学び、触れる1日~歯周病治療、インプラント治療とそのメインテナンスの考察~」であった。

 一番手に登壇した若林健史氏(東京都開業)は、歯周病と全身疾患のかかわりから講演を始め、メインテナンスのためには患者の価値観を変えるカウンセリングが重要と説いた。自身が担当した患者の具体的なエピソードなども交えてユーモラスに語り、会場を沸かせた。

 次に北島 一氏(静岡県開業)が歯周組織再生のポテンシャルについて詳説。症例を供覧しながら環境さえ整えば生体はあるべき姿になろうとすると話し、再生療法を生体の治癒力を最大限に引き出すための環境をつくる手段であると定義した。

 好評だった高田光彦氏(兵庫県開業)のランチョンセミナー「GP-style:インプラントの前に出来ることを考える」に続いて、瀧野裕行氏(京都府開業)が登壇。おもにティッシュマネージメントに言及し、繊細なテクニックを要する術式を動画で披露して観衆から喝采を浴びた。その後、『Quintessence DENTAL Implantology』にも掲載された前歯部インプラント症例の分類を示し、それぞれの治療戦略について論じた。

 最後を務めた山崎長郎氏(東京都開業)は、自身の45年にも及ぶ臨床経験から補綴材料の変遷を示し、正確な補綴のためには低侵襲な治療が欠かせないと力説した。講演中に若い世代への教育の重要性を説いていたとおり、マテリアルの基礎について話した際に「今日はこれを覚えて帰ってほしい」と何度も言っていたのが印象的であった。