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2015年8月29日

日本補綴構造設計士協会 20周年 一般社団法人設立記念学術大会開催

「超高齢社会の欠損補綴の未来」をテーマに、300名以上が参集

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 さる8月29日(土)、30日(日)の両日、国際ファッションセンター(東京都)において、「日本補綴構造設計士協会20周年 一般社団法人設立記念学術大会」(川島 哲会長、片岡 均大会長、石本 忍/佐藤洋久副大会長)が、「超高齢社会の欠損補綴の未来」をテーマに開催された。本大会は標題のとおり、かねてよりキャストパーシャルデンチャーの構造設計およびその製作法について執筆やセミナー活動を続けてきた日本補綴構造設計士協会が20周年の節目を迎え、同時に一般社団法人としてスタートしたことを記念して開催されたもの。会場には日本全国はもとより、台湾からの歯科技工士らも参集し300名以上の盛会となった。

 まず、初日の会場では、濱田真理子氏(歯科衛生士、HM’s Collection)による「伝えるから伝わる Dental Technicianの魅せるお仕事」、宝田恭子氏(東京都開業)による「生き甲斐を支えるデンチャー作りとは」、村岡秀明氏(千葉県開業)による「歯科医が患者になった ~下顎TK GOLDキャストパーシャル編」、関 克哉氏(歯科技工士、Beaux Arts)による「Design of the Crown think about a removable partial denture」、そして川島氏による「PSD設立20周年で、本協会は何を目指すか!」の5演題が行われた。

 また2日目には、丸茂義二氏(日歯大名誉教授)による「補綴設計の醍醐味」、岩渕一文氏(歯科技工士、デンタルパロ・アルト)による「パーシャルデンチャー設計における前処置の必要性」、佐藤幸司氏(歯科技工士、佐藤補綴研究室)による「義歯の咬合を考える」、そして桑田正博氏(歯科技工士、愛歯技工専門学校名誉校長)による特別講演「これまでの歯科、そしてこれからの歯科を考える」が2部構成で行われた。さらに講演終了後には佐藤氏の司会のもと、桑田氏、岩渕氏、および川島氏の三氏によるディスカッションも開催される充実した内容となっていた。

 かねてより、歯科技工士が補綴構造設計を通じて患者や社会に貢献することを旨に、歯科医師とも積極的にコラボレーションを図ってきた本協会。今回の演題はその集大成として、歯科医師向けとしても歯科技工士向けとしても聴き応えのある内容となっていた(参加者によるレポートを「QDT Art & Practice」近号に掲載予定)。