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2015年10月17日

日本歯科技工学会第37回学術大会開催

「For Happy Life―健康長寿を支える歯科技工―」をテーマに

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 さる10月17日(土)、18日(日)の両日、アクロス福岡(福岡県)において、「日本歯科技工学会第37回学術大会」(門司誠一大会長、山鹿洋一会長)が「For Happy Life―健康長寿を支える歯科技工―」を大会テーマに開催された。第37回目を数える今大会では、基調講演・特別講演・企画セミナー・認定士講習会をはじめ、デモンストレーション9題、そして多数のポスター発表や企業展示、さらにテクニカルコンテストが行われるなど盛況となり、約700名の参加者でにぎわった。

 1日目は、基調講演として「補綴治療の長期予後から考える長寿社会における歯科技工の役割と将来」(古谷野 潔氏、九大大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授)、デモンストレーションとして「新規高透過性マルチレイヤージルコニアによる審美修復」(冨田佳照氏、フィールデンタルラボラトリー)、「新規開発されたジルコニア陶材『ゼオセライトZR 3Dステイン』の技工テクニック」(岡山純子氏、山本貴金属地金)の計3題の講演が行われた。

 また2日目は、企画シンポジウム認定士講習会として「一般社団法人 日本歯科技工学会による専門歯科技工士制度の制定」(松村英雄氏、日大歯学部歯科補綴学第III講座教授)、特別講演として「顎機能と調和させる歯科技工の要点」(小出 馨氏、日歯大新潟生命歯学部歯科補綴学第一講座教授)、企画セミナーとして「前歯部セラミック修復における陶材築盛の理論と実践」(湯浅直人氏、大谷歯科クリニック)、そしてデモンストレーションとして7題の講演が行われた。豊富な文献を基に長寿社会における歯科技工の展望を解説した古谷野氏による基調講演に始まり、咬合の重要性を説いた小出氏の特別講演、前歯部の審美ケースにおける要点をさまざまな視点からまとめた湯浅氏の企画セミナー、そして各メーカーが自社の新製品などを紹介したデモンストレーションと、多岐にわたる講演内容が印象的な本大会となった。

 また、10月17日(土)の夜には、日本歯科技工士会が主催する「歯科技工士法制定および日本歯科技工士会創立60周年地域交流記念大会記念祝賀会」が300名以上の規模でソラリア西鉄ホテル(福岡県)において開催された。