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2016年5月28日

Straumann FORUM 2016開催

参加者1,737名を集めて盛大に

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 さる5月28日(土)、29日(日)の両日、東京国際フォーラム(東京都)において、Straumann FORUM 2016(ストローマン・ジャパン株式会社主催)が「Innovative solutions for future dentistry これからの歯科治療への提案」をテーマに、参加者1,737名を集めて盛大に開催された。

 嶋田 敦代表取締役社長による開会の挨拶ののち、セッションおよびハンズオンが行われた。基調講演においては、小宮山彌太郎氏(東京都開業)により歯科インプラントの歴史的な側面について解説が行われ、生体組織の反応はどのインプラントでも変わらない、ソフトウェアの面を重視するよう述べられた。船越栄次氏(福岡県開業、ITI Section Chairman)からは、現在世界シェア22%となっているStraumann社の現在までの企業活動とインプラント歯学への貢献について講演が行われた。

 セッション1「Overviewと将来のビジョン これからのインプラント治療に求められるもの」では、初めに高橋 哲氏(東北大大学院、ITI Fellow)より口腔外科学的観点から、インプラント治療における患者の全身疾患や服薬などのリスク評価・マネージメント、顎骨の評価、骨造成、骨補填材について展望が述べられ、超高齢社会における外科のリスク評価およびマネージメントの必要性が強調された。古谷野 潔氏(九大大学院、ITI Fellow)は補綴学的観点から、インプラント治療に大きく寄与するデジタル技術について、今後口腔内スキャナやバーチャル咬合器によりデジタルの割合が増してくるとし、デジタルとアナログが混在する今、アナログである診断用ワックスアップの重要性を述べた。勝山英明氏(神奈川県開業、ITI Education Delegate)は、材料、形状、術式などインプラントのソフトウェア、ハードウェアにおけるパラダイムシフトについて総括を行った。

 20の各セッションでは患者の身体的、経済的負担の軽減と高い予知性、審美性の達成を実現するため、Straumann社の各製品のもつ特徴と、発展著しいデジタル技術をどのように生かすかが具体的に示されていた。また、超高齢社会を背景に、器材、術式、プランニングなど、どれをとってもインプラントが超長期にわたり口腔内で機能しつづけることを見据えた講演内容であった。