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2016年6月4日

第15回パワーリハビリテーション研究会・第10回日本自立支援介護学会合同学術大会開催

特別講演で河原英雄氏が登壇し、歯科の役割を発信

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 さる6月4日(土)、5日(日)の両日、タワーホール船堀(東京都)において、第15回パワーリハビリテーション研究会・第10回日本自立支援介護学会合同学術大会(竹内孝仁大会長、会長)が「自立支援・パワーリハが介護保険を変える」をテーマに盛大に開催された。

 2日間にわたり、医師、看護師、理学療法士、社会福祉士、介護福祉士、管理栄養士、栄養士、介護支援専門員など、医療・介護従事者を中心に、基調講演ならびにシンポジウム、調査・研究報告などが行われた。

 なかでも5日には、竹内孝仁大会長(国際医療福祉大大学院教授)による座長のもと、河原英雄氏(大分県開業)による特別講演「口腔摂取は歯科の仕事、その多様な可能性」が行われた。河原氏は、口腔機能が低下した要介護高齢者の総義歯を調整し口腔機能を改善・回復させたことで、ADLの保持や行動変容をもたらした多数の動画と症例を供覧。時折、ユーモアあふれる話術で会場を沸かせ、しっかり噛んで食べる環境をつくる歯科医師の役割が、身体全体の健康改善のみならず生活の改善に大きく影響していることを強調しながら、最後は「高齢者の口腔機能を守るのは、私たち歯科の当然の義務です。誇りです。そして皆様方のご理解とご協力です」とまとめた。

 医療・介護従事者による発表が多数を占めるなか、「口腔ケア」「口腔リハビリ」「口腔機能の維持向上」「経口摂取」というキーワードが散見された一方で、歯科医療従事者がより積極的に参加することによって、同会が掲げる「自立支援」の取り組みがさらに広がっていくことが期待される。