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2016年7月2日

第63回全国歯科大学同窓・校友会懇話会開催

今話題の総合診療専門医制度の最新動向について、前野筑波大教授が情報提供

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 さる7月2日(土)、城山観光ホテル(鹿児島県)において、第63回全国歯科大学同窓・校友会懇話会(当番校:鹿児島大学歯学部同窓会、村上慎一郎会長)が開催され、全国各地の歯科大学同窓・校友会の担当役員が参集した。

 当番校を代表し村上慎一郎氏(鹿児島大歯学部同窓会会長)による挨拶後、堀 憲郎氏(日本歯科医師会会長)、森原久樹氏(鹿児島県歯科医師会会長)、宮脇正一氏(鹿児島大歯学部長)による来賓挨拶が行われた。

 引き続き、鹿児島県出身の前野哲博氏(医師、筑波大医学医療系地域医療教育学教授)による講演1「地域医療を支える総合診療専門医の養成」が行われた。前野氏は、総合診療の最終目標として(1)「場」を診る(2)まるごと診る(3)ずっと診る という3つのキーワードをあげ、総合診療医の役割や、やりがいについて概説。また、2017年度から導入される専門医制度の概要について触れながら、新設される総合診療専門医の概要および最新の動向、総合診療医への期待など、「病気を治す」から「暮らしを支え健康を守る」へのパラダイムシフトが進むなか、これからの医療に求められる医療人像についてわかりやすく解説した。

 また、前野氏の講演を受けて、樋口勝規氏(福歯大客員教授、病院長補佐)による講演2「健康長寿社会に貢献する歯科医療人の育成―多職種連携に立脚した地域包括医療へむけて―」が行われた。樋口氏は歯科の立場から、超高齢社会における歯科の対応について、歯科医学教育の変遷を交えながらプライマリケアとしての総合歯科医に求められる資質について言及。地域包括ケアシステムの中で歯科が地域に参画していくための「深さより広さ」を重視した総合歯科医のあり方について、氏が理事長を務める日本総合歯科学会の紹介も含めながら解説がなされた。

 その後、式典・祝賀会の開催告知など、各種報告が行われた。なお、来年は岡山県(当番校:岡山大学歯学部同窓会、千原敏裕会長)で開催される。