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2018年11月18日

第11回STEP with R and PABC ANNUAL MEETING 盛大に開催

歯科臨床における「選択」を考える~あなたならどうする?~をテーマに

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 さる11月18日(日)、西部ガスホール(福岡県)において、第11回STEP with R and PABC ANNUAL MEETING(STEP主宰:田中秀樹氏、R・R2主宰:徳永哲彦氏、PABC主宰:安東俊夫氏、ともに福岡県開業)が、260名超の聴衆を集めて盛大に開催された。本アニュアルミーティングは、これまでSTEPが主催していたが、今大会からSTEP・R・PABCの共催という新たな船出となった。“歯科臨床における「選択」を考える~あなたならどうする?~”との大会テーマのもと、特別講演、会員発表、ポスター発表が催された。

 まず、会員発表では、3部(座長:竹田博文氏・熊本県開業、泥谷高博氏・福岡県開業、荒木秀文氏・福岡県開業)に分かれて9氏(葉山揚介氏・STEP、小川允知氏・R2、脇田祐輔氏・PABC2、大串奈津貴氏・R2、廣末将士氏・歯科技工士・STEP、荻野真介氏・STEP、近藤 崇氏・R2、吉田朋洋氏・STEP、駒澤 誉氏・PABC1)が登壇した。講演では、歯科医療における「選択」という観点から、保存療法、外科・非外科、自家歯牙移植、審美修復、Digital Dentistry、咬合誘導、矯正・MTM、咬合などについて、治療計画や術式の選択基準等が示された。とくに駒澤氏による“「安全な咬合」の観点から治療計画を立案した1症例”では、氏の咬合に関する考えが症例と氏独自のイラストによりたいへんわかりやすく示された。なお、発表ごとの質疑応答では、とくに下川公一氏(福岡県開業)の厳しくもあたたかい指摘に会場がわいた。

 特別講演では田中秀樹氏と院内歯科技工士の児玉邦成氏が「患者に感動と満足を提供できる補綴治療を目指して~デンタルテクニシャンとの連携から見る~」と題して登壇。長期的な患者満足を得るためには、局所的な診断と口腔内だけを診た時間軸を考えない歯周・補綴治療を行うのではなく、長期的視点から歯周治療と補綴治療の調和を念頭に置いた補綴設計の立案が不可欠としたうえで、歯科医師と歯科技工士のコラボレーションから生まれた症例が丁寧に解説された。

 なお、お昼休みには歯科医師7名(鯵坂正秋氏、今村英之氏、沖 斉賢氏、桑原 崇氏、田中利幸氏、以上STEP、布巻純治氏、山尾康暢氏、以上R2)だけでなく、歯科衛生士からも1名、廣瀬優香氏(PABC・はやした歯科)のポスター発表が行われ、充実した質疑応答がなされた。

 3つのスタディグループの共催となって初の今大会は成功裏に幕を閉じた。