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2019年3月21日

Dr. Joe Iwanaga春季講演会「“臨床解剖”という仕事にかける夢」開催

岩永氏の一時帰国に際し、有志が主催

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 さる3月21日(木)、東京医科歯科大学教養部ヒポクラテスホール(千葉県)において、岩永 譲氏(米国勤務)による講演会が「“臨床解剖”という仕事にかける夢」をテーマに開催された。本講演会は、岩永氏と親交の深い和田淳一郎氏(医歯大部分床義歯補綴学分野)が発起人となり、有志によって主催されたもので、「第1部:これからどう考え、どう動くべきか」「第2部:臨床医の視点から見た口腔解剖」の2部構成にて行われ、約60名が参集した。

 岩永氏は現在、Seattle Science Foundation(米国・シアトル)に勤務し、臨床解剖医として研究・教育等に従事している。第1部では、氏が現職に至った経緯を自身の変遷とともに紹介。一時開業医をしたことが貴重な経験だったことや、さまざまな“運”が自分を導いたことなどを挙げながら、「夢」や「仕事」に対する自身の考えを語り、参加した研修医や卒後間もない歯科医師たちにエールを送った。

 第2部では、「CBCTでは読影できない軟組織に強くなることで、より確実な診断・治療ができるようになろう」と述べたうえで、「下顎の舌側と口腔底」「翼突下顎隙と下顎孔伝達麻酔」に焦点を当て、多数の写真とイラストを用いながら、臨床における解剖のポイントをわかりやすく解説。最後に、自身の今後の展望として、「患者さんに質の高い医療を届けること」「医療技術の革新」「医学教育の革新」などを掲げた。

 講演後は会場から多くの質問が寄せられるなど、終始熱気に包まれたまま講演会は終了した。なお、岩永氏は現在、「GPが知っておきたい診断・治療のための臨床解剖」と題して「the Quintessence」(2019年1月号~12月号予定)にて連載中。