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2019年5月23日

第62回春季日本歯周病学会学術大会に3,700名の参加者

メインテーマに「低侵襲・高効率の歯周治療」

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 さる5月23日(木)から25日(土)の3日間、神奈川県民ホール・ワークピア横浜・横浜産貿ホール(すべて神奈川県)において、第62回春季日本歯周病学会学術大会(五味一博大会長、村上伸也理事長)が約3,700名の参加者を得て、盛大に開催された。

 初日の各種委員会、理事会を経て、2日目からは今大会のメインテーマ「低侵襲・高効率の歯周治療」に関連したシンポジウム1「低侵襲・高効率の歯周外科」(長谷川嘉昭氏:東京都開業、小林 馨氏:鶴見大教授、村上伸也氏:阪大教授)、シンポジウム2「低侵襲・高効率の歯周補綴」(西堀雅一氏:東京都開業、大久保力廣氏:鶴見大教授、東 克章氏:熊本県開業)、午後に「低侵襲・高効率の歯周治療による新たな展開」(横瀬敏志氏:明海大教授、長野孝俊氏:鶴見大准教授、吉野敏明氏:東京都開業)が行われた。

 このほか、一般演題口演、理事長所信表明、ランチョンセミナー、学会学術賞受賞記念講演、AAP会長講演、特別講演、モーニングセミナー、倫理委員会企画講演「臨床研究法及び倫理指針について~研究者の立場及び研究機関の立場から知ってほしいこと~」、国際セッション口演、ブランチセミナー、市民公開講座「歯周病は未病のサイン~未病改善は歯周病の予防と治療から」、認定医・専門医教育講演2題「PISAの概略とJSPチャートVer.4の導入について」(高柴正悟氏:岡山大教授)、「歯周治療における臨床検査の重要性」(長谷川嘉昭氏:東京都開業)、一般演題ポスター、臨床(認定医・専門医)ポスター、企業展示などが行われた。

 2日目の特別講演では、五味大会長(鶴見大教授)と二階堂雅彦氏(東京都開業)の座長のもと、Dr. Maurizio Tonetti(香港大教授)が「Papilla preservation flaps and microsurgery to enhance wound stability and periodontal regeneration at intrabony and furcation defects」の演題にて講演。治療にあたっては、その効能や効果、効率を考慮し、特に長期にみた場合での費用対効果の観点が重要と述べたうえで、歯周組織再生療法は他の治療と比較して費用対効果が大きいことを文献とともに紹介。また、氏らが発表してきたさまざまなフラップデザインの特徴について、動画なども用いながら症例とともに解説した。

 3日目には各種歯科衛生士向けセッションも行われ、初夏を思わせる天候のもと、3会場を行き来する参加者の姿が印象的な大会となった。