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2021年1月16日

第32回ヨシダユーザーミーティング Webセミナー2021開催

新春恒例の講演会で多数の演者が講演

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 さる1月9日(土)から16日(土)まで、オンラインミーティングプログラムのZoom上において、第32回ヨシダユーザーミーティングWebセミナー2021(株式会社ヨシダ主催、山中一剛代表取締役社長)が開催された。新春恒例の本会であるが、昨今のコロナ禍の影響を鑑みWeb開催となった今回は、天野敦雄氏(阪大教授)、小宮山彌太郎氏(東京都開業)による「取り戻す治療と防ぎ守る治療」をテーマとした基調講演が行われたほか、総勢49名の演者によるCT・CAD/CAM・レーザー・マイクロスコープ・予防・ペリオ・エンド・外科・開業など、多岐にわたるテーマで講演が展開された。
 
 12日(火)に開催された開業をテーマにしたセッションでは、稲吉孝介氏(愛知県開業)による「開業を考え出したら行うべき3つの事」、押村憲昭氏(愛知県開業)による「開業して見えたこと」、中島航輝氏(東京都開業)による「開業後の医院マネジメント」がそれぞれ行われた。なかでも押村氏の講演では、人生100年時代といわれるなか、地域で開業する歯科医院では「医科歯科連携」が今後ますます不可欠であるとしたうえで、どのようにしたら医科の先生と連携ができるのか、自身の経験を紹介しながら具体的な手法を示した(押村氏は現在、ザ・クインテッセンス誌にて「人生100年時代の歯科医院のこれから」と題して連載中)。

 13日(水)には、レーザー・マイクロスコープのセッションが行われ、瀧野裕行氏(京都府開業)による「歯周治療におけるNextvisionとCO2レーザーの活用」、船越栄次氏(福岡県開業)による「炭酸ガスレーザーとネクストビジョンを用いた歯周治療やImplant治療への応用」、弘岡秀明氏(東京都開業)による「エムドゲイン療法の基本術式:Scandinavian Approach in Periodontics」がそれぞれ行われた。いずれの演者も治療動画を供覧しながら、再生療法等を成功に導くためのポイントを解説した。

 同じく13日(水)に開催されたエンドのセッションでは、石井 宏氏(東京都開業)による「エンドの画像診断と質の高いデンタルX線写真」、山田國晶氏(京都府開業)による「BIO-C SEALERとキャリアーU テクニックによる湾曲根管充填法」、寺内吉継氏(神奈川県開業)による「2021 新年のエンドの展望」が行われた。なかでも石井氏は、エンドの診断で必須となるデンタルX線写真について解説。デンタルX線写真は見る人や時期によって変わることがあるため、解剖をきちんと理解し多方向から撮影することや、デンタルX線写真の限界を知ることが重要であるとした。

 全国の著名な演者が一堂に集う新春恒例の本会。今回はWeb開催であったが、新年のスタートにふさわしいバラエティに富んだ充実のコンテンツで多くの視聴者を魅了した。