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2021年6月18日

日本補綴歯科学会第130回記念学術大会がWeb開催

「食力向上による健康寿命の延伸―補綴歯科の力を示す―」をテーマに

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 さる6月18日(金)から20日(日)の3日間、Web配信において、日本補綴歯科学会第130回記念学術大会(水口俊介大会長、馬場一美理事長)が「食力向上による健康寿命の延伸―補綴歯科の力を示す―」をテーマに掲げ開催された。なお、講演動画はオンデマンド配信が行われ、6月26日(土)から7月4日(日)まで視聴・閲覧できるとのことである。

 第130回記念パネルディスカッションでは、大会長の水口氏が座長を務め、佐々木啓一氏(東北大)、古谷野 潔氏(九大)、矢谷博文氏(阪大)、松村英雄氏(日大)、市川哲雄氏(徳島大)大川周治氏(明海大)、馬場一美氏(昭和大)らが登壇した。まず、古谷野氏が前大会までの本会の経緯について解説を行った。また、本会から理事長となった馬場氏から、“食べる”という機能を計る指標を確立し、広く共有することなど、本会の今後の方向性を示した。

 メインシンポジウム2「多角的な視点から食力を考える」では、細川隆司氏(九歯大)、大川氏が座長を務め、飯島勝矢氏、米永一理氏(ともに東京大)、池邉一典氏(阪大)らが登壇した。本シンポジウムでは、超高齢社会における健康長寿の延伸には口腔機能の維持、向上が重要としていた。なかでも飯島氏は、“フレイル予防のための3つの柱”が健康長寿にとって大切であることを話した。その3つの柱とは、“栄養”“身体活動”“社会参加”であり、栄養とは食・口腔機能、身体活動とは運動、社会参加とは就労や余暇活動、ボランティアだと解説した。

 その他、Web上では時宜にかなった各種シンポジウムや課題口演、およびポスター展示が行われた。なお、次回の第131回学術大会は、大阪府においてきたる2022年7月に開催予定とのこと。