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2022年5月22日

2022年Women Dentists Club(WDC)総会開催

村上伸也氏が「歯周組織再生剤リグロス®の全てを学ぼう、そして議論しよう!」と題して講演

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 さる5月21日(土)、22日(日)の両日、京都大学百周年時計台記念館(京都府)において、2022年Women Dentists Club(以下、WDC)総会(天川由美子会長)が開催された。

 本会はまず、関西支部支部長の大久保恵子氏(京都府開業)より開会挨拶が行われ、その後、WDC名誉会長の林 美穂氏(福岡県開業)からWDC会長の天川氏(東京都開業)へ会長が交代していく紹介動画が供覧された。

 1日目は会員発表5題が行われた。以下に演題、演者を示す。

「下顎埋伏智歯抜歯を再考する」槇 由里子氏(徳島県開業)
「複数歯にわたる『歯の痛み』についての考察」田中奈々江氏(埼玉県開業)
「G O Aを活用し生体と調和した顎位を求める」吉永恵理佳氏(熊本県勤務)
「一口腔単位で診断し、下顎大臼歯インプラント修復を行った一症例」木原綾子氏(福岡県勤務)
「下顎臼歯部片側遊離端欠損に対し、角化歯肉増大処置を併用しインプラント治療を行った症例」竹内優子氏(岐阜県勤務)

 2日目は講師に村上伸也氏(阪大教授)を迎え、「歯周組織再生剤リグロス®の全てを学ぼう、そして議論しよう!」と題して講演が行われた。氏はまず、歯周組織の基礎知識、歯周組織再生の機序について述べたうえで、リグロスの解説を行った。リグロス使用の禁忌として、口腔内に悪性腫瘍がある患者、またはその既往歴のある患者への投与はしないことを強調した。また、リグロスを用いた歯周組織再生療法を安全かつ成功に導くポイントとして、「フラップの形成を最小限に留めること」「歯槽骨欠損部に満たす程度の量を塗布すること」と述べた。

 最後に、事前に募集していたリグロスに関する「適応症および禁忌症」「使用方法」「今後の可能性」などの質問について、1時間ほどの時間をかけて1つひとつ真摯に、時にはユーモアを交え回答されていた村上氏の姿が印象的であった。