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2009年9月5日

第9回日本歯科用レーザー学会総会・学術大会開催

新しい波長のレーザー「Er,Cr:YSGGレーザー」とは?

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 さる9月5日(土)、6日(日)の両日、日本歯科大学新潟生命歯学部において、第9回日本歯科用レーザー学会総会・学術大会(加藤喜郎大会長)が、大会テーマに「レーザー治療の最前線」を掲げて開催された。本学会は松本光吉氏(前昭和大教授)の牽引で主に臨床家中心で発展してきた会であるが、今回はそれを引き継いだ加藤学会長・大会長のもと、大学からも多数の参加者を迎えた大会となった。

 初日の特別講演「Er,Cr:YSGGレーザー"Waterlase MD Turbo"の使用経験」(加藤大会長)を皮切りに、2日間で特別講演「Waterlase Turbo Handpiece. Enhanced Ablation Rates」(Graeme Milicich氏、ニュージーランド開業)、臨床講演11題のほか、市民公開講座「レーザーと歯科治療」(加藤喜郎座長)、一般口演13題等が披露された。

 とくに、特別講演の演題にもあるように、新しい波長のレーザー「Er,Cr:YSGGレーザー"Waterlase MD Turbo"」の普及が進みつつあるという。Er,Cr:YSGGレーザーは昨年「う蝕無痛治療加算」で保険に適用されたEr:YAGレーザーの波長に極めて近い新しいレーザー。本邦でも2、3年前から臨床に導入されてきており、硬組織を切削できるというEr:YAGレーザーよりもさらに切削効率の高い機種。まだ薬事認可は得られていないものの、参加者の興味は集中していたようである。

 現在、32,000台もの歯科用レーザーが普及しているというなか、今大会では大学人の参加者が増えてきたこともあり、各種レーザーの作用機序に関する研究発表も多くなってきた。臨床家に向けて、各種レーザーの適材適所的な臨床応用法の提示が望まれる。