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2010年2月28日

神奈川県歯、歯科衛生士復職支援無料講習会を開催

復職を目指す歯科衛生士200名以上が参加

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 さる2月28日(日)、神奈川県歯科保健総合センターにおいて、歯科衛生士復職支援無料講習会(神奈川県歯科医師会主催、神奈川県、横浜市健康福祉局、横浜市歯科医師会、神奈川県歯科衛生士会後援)が開催された。本講習会は、出産・育児などで現場を離れている未就業歯科衛生士の復職を支援するために神奈川県歯科医師会が主催し、3日間にわたって講義・実習・現場見学を行うもの。初日の会場にはあいにくの雨模様にもかかわらず、定員100名を大幅に上回る200名以上の歯科衛生士が職場復帰を目指して参加し、8題にわたる講義を受講した。

 開会の挨拶で高橋紀樹氏(神奈川県歯科医師会会長)は、「歯科衛生士の国家資格をそのまま眠らせていることは、歯科界の損失というよりも社会の損失といえる。本講習会をきっかけに職場復帰を目指していただきたい」と国民の健康維持・増進に寄与する歯科衛生士の役割を強調した。引き続き、堀 正子氏(神奈川県歯科衛生士会会長)が挨拶し、「本講習会をきっかけに1人でも多くの方が復職され活躍されることを望む」と職場復帰を目指す歯科衛生士にメッセージが送られた。

 その後、日本歯科医師会が作成した「未就業歯科衛生士のためのリカバリー研修用テキスト」をもとに、全身疾患に対する基礎知識や感染対策、医療安全、患者指導など、幅広い内容の講義が行われた。参加者は3年以上離職している歯科衛生士が大部分を占め、離職当時の情報と現在の最新情報の差を埋めるべく、熱心にメモをとる様子が印象的であった。

 当日は別室でのモニタによる受講者も出るなど、予定を上回る参加者に復職への期待がうかがえる盛会であった。

 なお、2日目となる3月7日(日)にTBIおよびPMTCなどの実習、3日目には希望者を対象として協力歯科医院臨床現場見学が行われる予定とのこと。