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2010年9月10日

日歯、第166回代議員会を開催

民主党小沢氏が訪問、代表選に向けて挨拶

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 さる9月9日(木)、10日(金)の2日間、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による第166回代議員会が開催された。

 冒頭、大久保会長は挨拶のなかで、喫緊の課題として平成24年度診療報酬・介護報酬の同時改定を挙げながら、歯科の諸問題を根本的に解決する方法として、「高齢者の健康を支える歯科医療をアピールすることである」と強調した。また、「医療で介護を支えるという考え方で次期改定に臨みたいが、そのためには医療保険を支える財源が必要。政治マターであるため、与野党問わず議員の先生方に力を合わせていただきたい」と述べた。

 来賓には堤 直文氏(日本歯科医師連盟会長)が出席したほか、国会議員では、自民党から石井みどり氏(参議院議員)、民主党からは大久保潔重氏(参議院議員)、川口 浩氏、水野智彦氏(ともに衆議院議員)、西村まさみ氏(参議院議員)が出席し、国会報告を交えながら挨拶した。

 その後、一般会務報告、社会保険関係報告、会計現況報告が担当理事より報告された。議事については、「第1号議案 平成21年度一般会計歳入歳出決済」「第2号議案 平成21年度特別会計歳入歳出決算計画」など、上程された 5議案はいずれも原案どおり可決された。

 会場では2日間にわたり、地区代表質問7題、個人質問34題が行われた。とくに医療保険・制度関係の個人質問では、個別指導や監査のあり方についての是正や今後の対応などが多く出された。なかでも、さる7月22日に厚労省に提出された行政指導である個別指導と犯罪捜査を同類に扱う「政策コンテスト」の内容について、批判の声が多く聞かれた。また、地域保健・産業保健関係の質問では、「在宅歯科医療連携室整備事業」に関する各都道府県の予算などの問題や現状が報告され、本事業の実施しやすさを求める意見があいついだ。

 また、2日目の会期中には、民主党代表選に立候補している小沢一郎前幹事長(衆議院議員)が会場を訪れ、多くの報道陣が詰め掛けるなか、代議員らの前で挨拶した。小沢氏は挨拶のなかで、「10年ぶりに生活の医療である歯科の診療報酬をわずかであるが、民主党として努力し、プラス改定させていただいた。しかしながら、国民の健康や生活、歯科の先生方の日々の努力を考えるとまだまだ不十分といわなければならない」と述べ、さらに、「歯科に関する基本法(いわゆる口腔保健法〈仮称〉)の制定や診療報酬の事業税非課税の継続、共済制度存続のための保険業法の改正などに取り組んでいきたい」と、歯科の諸問題の解決に向けて取り組む姿勢を強調した。

 なお、10日の午後に開催された第121回通常総会において、議長には女性初となる倉治ななえ氏(東京都)が就任、副議長には井上信義氏(山口県)が就任した。