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2011年6月25日

第31回日本歯科薬物療法学会総会・学術大会開催

「基礎と臨床の研究クロストーク―歯科臨床エビデンスを求めて―」をテーマに

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 さる6月24日(金)から26日(日)の3日間、幕張メッセ国際会議場(千葉県)において、第31回日本歯科薬物療法学会総会・学術大会(川口 充大会長、金子明寛理事長)が「基礎と臨床の研究クロストーク―歯科臨床エビデンスを求めて―」をテーマに開催され、教育講演、特別講演、シンポジウム、一般口演、ポスター発表などが行われた。

 なかでも教育講演では、窪木拓男氏(岡山大教授)による「世界的レベルの臨床研究を実践するための具体的知識」と題して講演が行われた。現在、臨床・研究・教育の各面において歯科治療の効果に関する臨床エビデンスをつくり、適切に使うことが求められるとしたうえで、臨床エビデンス構築のための具体的なプロセスについて、ポイントを交えながら詳細な解説がなされた。

 また一般口演では、須田英明氏(医歯大教授)が「歯痛に対する非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の鎮痛効果―標準的評価方法の検討―」と題して登壇。近年、疼痛の評価としてVisual Analogue Scale(VAS)が用いられることが一般的となり、歯科領域でもっとも使用されている薬剤である鎮痛薬の効果判定基準を国内外の実状にあわせて見直すべき時期にきているとしたうえで、学会として現在継続中の研究について経過報告がなされた。