さる12月23日（金）、はまぎんホールヴィアマーレ（神奈川県）において、デンタルファミリーオーケストラ（以下、DFO）第1回チャリティーコンサート（長　正英実行委員長・栃木県開業）が開催された。日本歯科医師会をはじめ多くの歯科医師会、大学の後援、企業協賛のもと、歯科関係者、一般の参加者約450名が集まり盛会となった。　

　DFOは、現役の歯科医療従事者で、かつ音楽演奏愛好家が集まり、演奏を広報手段の1つとして、積極的に歯科医療の重要性を世にアピールすることを目的として2010年に結成されたオーケストラ。当初、本年4月3日に東京都内にて開催予定であったが、東日本大震災の影響で延期となっていた。 　

　当日は、コンサートに先立ち、会場フロアでは市民向けの歯科相談コーナーが設けられ、一般歯科相談、口腔がん検診、矯正相談、ホワイトニング相談、アンチエイジング相談などが行われた。その後、プレトークとして「ご存知ですか？　おくちの病気とからだの病気との深い関わり」と題して、宮田　隆氏（歯科医学教育国際支援機構理事長）が登壇。歯周病と全身とのかかわりについて、市民向けにわかりやすく解説した。　

　コンサートでは、指揮者として活躍する直井大輔氏を迎え、モーツァルト作曲「フィガロの結婚序曲」「ピアノ協奏曲21番」（ピアノ：久世香澄氏・ハーバード大准教授）、ベートーベン作曲「交響曲第7番」を演奏。最後は、観客からのアンコールに応え、バッハ作曲「主よ、人の望みの喜びよ」が演奏され、大喝采のうちに終演した。なお、集まった収益金はいくつかの保健福祉団体に寄付される。