2025年6月号掲載
日本版オリジナルページ 知っておきたい歯科矯正学の基本の「き」(第19回)
※本記事は、「JAO[Journal of Aligner Orthodontics]日本版 2024年No.6 」より抜粋して掲載。
矯正歯科臨床において、臼歯の咬合関係改善を目的とした歯の遠心移動は、必要不可欠な手段のひとつである。これまで大臼歯部の遠心移動には、ヘッドギアなどのさまざまな装置が用いられてきたが、近年では絶対的固定源として歯科矯正用アンカースクリュー(TADs)が用いられるようになり、圧下や挺出の他にも歯の遠心移動を効果的に行うことが可能となった。しかし、TADsの植立には外科的処置が必要となり、患者への負担など考慮すべき課題が存在する。