2023年4月号掲載
【知って得する 歯科にまつわるトピック12選(4月)】アルツハイマー型認知症における性差
※本記事は、「クイント DENTAL GUIDE DIARY 2023」(4月分)より抜粋して掲載。
アルツハイマー型認知症の女性受療率は男性の約2倍
アルツハイマー型認知症は、明確な性差が存在することが知られています。2017年に行われた厚生労働省の患者調査によると、アルツハイマー型認知症による女性の受療率は男性の約2倍でした。同じ年齢で比較したグラフからわかるように、これは単に女性の平均寿命が長いことに起因するものではありません(図4 )。
性ホルモンは、生物学的な性差を規定する大きな要因の1つです。閉経後女性の血中エストロゲンレベルは男性よりも低くなります。エストロゲンには神経細胞を保護するはたらきがあるため、閉経による急激なエストロゲンの低下が女性にアルツハイマー型認知症が多い原因の1つであるとも考えられています。一方、男性では血中テストステロンレベルが低いと、アルツハイマー型認知症のリスクが高まるというデータもあります。