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2020年5月号掲載

◆第4回◆ 総合病院内での医科歯科連携のはじまり

歯や口のプロとしてできること

 前号で述べたとおり、筆者の勤務している公立八女総合病院(以下、当院)にはこれまで歯科や口腔外科が存在したことがなく、診療室のない状態から歯科診療を開始しました。耳鼻科に診療室を借り、耳鼻科用チェアに訪問歯科診療用のユニットを設置して、まずは術前後や化学療法前後の口腔ケアから始めました。歯科医師と耳鼻科医師が共同で診療を行う風景は全国的にもめずらしいと思います(図1)。歯科口腔外科と耳鼻科の診療領域は重複する部分も多いため同じ診療室での診療は想像以上に利便性が高く、診療科の枠を超えた知識を得ることもできました。耳鼻科の患者さんの2割程度は口腔粘膜疾患や歯性上顎洞炎など、口腔外科と領域が重複した疾患です。そのため口腔粘膜疾患の治療は主に歯科口腔外科で担当しました。歯性上顎洞炎の内視鏡下手術の際は介助として入って原因歯処置を同時に行い、顔面外傷の患者さんには協力して皮膚縫合や骨折の処置を行いました。耳鼻科医師とお互いの得意分野を活かしながら診療することで、患者さんにとってのベストな医療を提供できたと思います。

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