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2021年8月号掲載

#07安定して精度の高い模型をつくる

「面倒な下準備」と「再製作の繰り返し」どちらを選択しますか?

 ご存じのように歯科用石膏は、硬さや硬化時の寸法変化量によって分類され、タイプ1・2は普通石膏、タイプ3・4・5は硬質石膏、特に硬化時の強さが大きい石膏は超硬質石膏とよばれています。今回は練和条件での特性変化を中心に、良好な状態の補綴装置を生む条件を考えます。

硬化時間に及ぼす影響(図1)
 混水比(粉と水の割合)が推奨値より高ければ、硬化遅延にはたらきます。練和水は10~40℃の範囲で、温度が高いほど二水石膏の析出速度が増加して硬化促進しますが、60℃以上になると硬化が遅延します。練和の速度が速く、また時間が長いと、二水石膏の結晶核が増加するため硬化が促進します。しかし、練和が長すぎると結晶成長が阻害され硬化遅延してしまいます。硬化促進剤には塩化ナトリウムや硫酸ナトリウムなどがあり、硬化遅延剤にはコロイド溶液、ホウ砂、クエン酸塩、血液などがあり、また超硬質石膏では、すでに添加物を含有するため効果が表れないこともあります。

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