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2021年4月号掲載

第3回:研究デザインを考えよう

研究の種類について

 私は、研究とは「患者さんのためになる知的作業のすべて」と考えています。ですから、簡単なアンケート、インタビュー調査そして症例報告も立派な研究であると思っています。これからさまざまな種類の研究をご説明しますが、案外、日々の臨床の中で「研究」と遭遇するかもしれません。
 研究は大きく3つに分類できます。「基礎研究」「臨床研究」そして「過去の研究を用いた研究」です。基礎研究とは、細胞(in vitro研究)や動物(in vivo研究)を用いて、あくまで「想定」の研究です(重要な研究分野ですが臨床の根拠としては弱い)。臨床研究とは実際の患者さん(人間)を対象とした研究です。新しい治療や薬など何らかの介入を試みる「介入研究」と、そのような介入をともなわない「観察研究」の2つに分かれます。そして、「過去の研究を用いた研究」とは、複数の研究結果を集めて統合し、さまざまな知見を得ようとする研究を指し、システマティックレビューなどが該当します。

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