学会|2026年6月8日掲載

「素敵な笑顔のお手伝い~矯正歯科が変える未来~」をテーマに

第34回日本成人矯正歯科学会学術大会開催

第34回日本成人矯正歯科学会学術大会開催

 さる6月4日(木)、神戸国際会議場(兵庫県)において、第34回日本成人矯正歯科学会学術大会(鈴木敏正大会長・理事長)が、「素敵な笑顔のお手伝い〜矯正歯科が変える未来〜」をテーマに開催され、435名が参集した。今回は成長による変化を期待できない成人矯正治療において、効果的に側貌や咬合を改善するための手段である外科的矯正治療および他科との連携治療に関するプログラムが多く用意された。

 外科的矯正治療関連の講演としてはEllen Wen-Ching Ko氏(台湾矯正歯科学会副会長/長庚大学)による「Optimizing Outcomes in Treatable Malocclusions Using the Surgery-First Approach(サージェリーファースト・アプローチによる治療可能な不正咬合の治療成績最適化)」、菅原準二氏(宮城県開業)による「過大な口唇離開を伴うガミースマイルの非外科的および外科的治療:TADsやサージェリーファーストの適用」が行われた。

 このうちサージェリーファーストの考案・実践者として著名な菅原氏は、みずからのアプローチはKo氏のそれとは異なると前置きしつつ、ガミースマイルの分類および口唇離開量(ILG)に基づく診断と治療、および外科的矯正治療の適応基準について解説した。

 また明石昌也氏(神戸大学)が座長を務めたシンポジウムでは、横尾 聡氏(群馬大学)が「顎変形症に対する framework surgery」、渋谷恭之氏(名古屋市立大学)が「口腔外科医が考える矯正歯科医とのコラボレーション」、木本 明氏(神戸大学)が「今後の外科矯正治療を考える」、中野旬之氏(金沢医科大学)が「オトガイ形成術を行うかどうか?」をそれぞれ講演し、口腔外科医と連携する矯正歯科医が備えておくべき外科的矯正治療の知識が共有された。

 他科との連携に関しては、草野 薫氏(大阪歯科大学)による「インプラント治療最前線〜大学病院インプラント専門医との連携〜」でも、インプラント治療と矯正歯科治療の不可分の関係が語られた。

 同学会では国際交流も盛んで、本学術大会ではScott Conley氏(米国・インディアナ大学/Angle Society前会長)による「Using Artificial Intelligence to Assist Us in Creating Better Smiles(より良いスマイルの創出を支援する人工知能の活用)」、出口 徹氏(米国・ルイビル大学)による「米国矯正歯科大学におけるデジタルシステムの応用について」、Chris Chang氏(台湾開業)による「Aligners with TADs(TADsを併用したアライナー矯正治療)」、Benjamin Trill氏(英国・マンチェスター大学)による「Beautiful Smiles in the British Style: Insights into UK National Health Service Dentistry and Orthodontic Care(英国流の美しいスマイル:英国の国民保健サービスにおける歯科医療および矯正歯科医療を読み解く)」が行われた。

 他にもコ・デンタル向け学術講演が4題、一般口演が3題、市民公開講座が開催されるなど、充実した内容で多数の参加者を集め、成功裏に閉会した。

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