2026年8月号掲載
第18回 歯科医療における認知症ケア・認知症支援の視点(後編)
※本記事は、「新聞クイント 2026年8月号」より抜粋して掲載。
長期的な口腔管理とチーム医療
後編では、認知症患者さんにおける「長期的な口腔管理」と「チーム医療」の考え方について取り上げる。認知症は進行性疾患であり、歯科医療もその経過を見据えた継続的な支援へと発想を転換することが求められる。
前倒しで準備し、シンプルな設計で支える
認知症の進行にともない、患者さん本人の理解力や判断力、セルフケア能力は徐々に低下していく。そのため歯科医療では、症状が比較的軽度な段階から将来を見据えた診療計画を立てておくことが重要である。認知機能が保たれている時期に準備しておくことが、その後の診療や口腔管理の継続性を大きく左右する。早い段階で実践したいことは、大きく3つある。