2026年9月号掲載
第19回 地域を支える認知症カフェの役割と可能性(前編)
※本記事は、「新聞クイント 2026年9月号」より抜粋して掲載。
歯科大学に認知症カフェ?「主体性」を育む教育のあり方
超高齢社会を迎え、歯科医療機関を訪れる患者背景は劇的に変化しています。基礎疾患の重複や多剤服用(ポリファーマシー)といった全身管理の必要性はもちろん、認知機能の低下を抱える患者さんの割合は増加の一途を辿っています。
こうしたハイリスク化する日常臨床において、私たち歯科医療従事者に求められるのは、教科書に書かれた医学的・薬理学的な「知識」だけではありません。臨床の現場で真に求められるのは、認知症当事者の言葉にならない不安を察し、隣で寄り添うご家族の葛藤や想いを受け止める肌感覚としての「理解」です。