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2025年5月号掲載

第4話:M&A のメリット・デメリット、M&A 向きの歯科医院

※本記事は、「新聞クイント 2025年5月号」より抜粋して掲載。

M&Aの3つのメリット

 歯科医師や地域医療にとって大きな可能性を秘めている歯科医院のM&Aには、メリットとデメリットが存在します。まず、売手歯科医師の立場での大きなメリットとしては主に、①医院存続と雇用維持、②経済的利益の獲得、③診療に集中できる働き方――の3つが挙げられます(図1)。

 ①は、患者さんやスタッフに迷惑をかけないために、医院継承の準備をすることは、もはや開業医(経営者)の義務ではないかと私は考えています。②に関しては、医院存続には経済的なメリットもあります。医院を廃業する場合、テナントの原状回復費用や退職金の支払いなどが発生する可能性があります。しかし、医院が存続する場合、そうした支払いは必要ありませんし、親族や勤務医相手だと難しい高額譲渡益を、低い所得税率で得られる可能性も見逃せません。そして③は、見落とされがちながら「診療に集中できる」という喜びの声を多くいただきます。

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