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2025年10月号掲載

予防歯科を始めるための実践書

【PR】 月間1,000名の メインテナンス患者を診るための定期管理型歯科医院とは

※本記事は、「新聞クイント 2025年10月号」より抜粋して掲載

 小社6月の新刊として、牧野泰千氏による著書『予防最前線!定期管理型歯科医院のつくりかた~すぐに使える55の実践ノウハウ』が刊行されました。本欄では、牧野氏に本書の特徴や読みどころ、活用法などについて語っていただきました。(編集部)

ユニット3台からスタート

 私は2003年に東京都立川市で歯科医院を開業しました。医院経営自体は順調でしたが、来院される患者さんの主訴の多くが再治療であり、そのような治療を繰り返す日々に疑問を覚えるようになりました。「患者さんの口腔内を健康したい」という想いから、予防・メインテナンスを中心の“定期管理型歯科医院”へと大きく転換を図ることにしました。
 ただ、メインテナンス中心の医院の宿命の1つとして、患者さんが増えるにつれ予約が取れない状況になってしまい、医院拡大のために西八王子へと移転しました。そこでははじめ3台のユニット、スタッフも4名でスタートしました。
 医院経営が軌道に乗るまでには少し時間を要しました。患者さんへの予防の価値を伝えることも重要ですが、医院で働くスタッフにその価値や、医院の理念がきちんと伝わって理解してもらわないといけないのだということに気づき、経営の勉強をしっかりしなければだめだと思いました。
 以下、本書の特徴について章ごとにご紹介させていただきます。

いまなぜ「予防歯科」? 成功に導く院長の条件は?

 PROLOGUEでは、ヘルスケアとしての歯科が注目される今、予防を軸にした歯科医院づくりと院長に求められる経営戦略について解説しています。
 まず、なぜ予防歯科が増えたのかを把握することが大切で、それを3つの背景から探っています。また、定期管理型歯科医院を成功に導くためには院長の舵取りが重要です。院長の5つの条件についても紹介しています。

親子予防歯科の地域ブランディング戦略

 CHAPTER 1では、親子でかよってもらえる信頼の歯科医院づくりのために必要な継続通院と口コミで広げる地域密着ブランディング戦略について解説しています。コミュニケーションとしてSNSが中心の現在、口コミは欠かせません。その方法論を紹介しています。

定期管理型歯科医院における データ活用と行動変容

 CHAPTER 2では、行動変容を促す定期管理の仕組みと患者を脱落させないデータ活用について紹介しています。当院では、「医院管理データ」と「臨床管理データ」を収集しており、患者さんは自分が通院し始めてからのすべてのデータが残っていることに価値を見出します。メインテナンスの患者さんは“増やす”よりも“脱落を防ぐ”ことのほうが医院にとっては重要であると私は考えています。
 また、当院では「口腔の健康ファイル」を作成し、来院ごとに新たなデータが追加されます。初診時から自分の口腔内がどのように変化してきているのかを知ることができるとともに、患者さんの健康意識もさらに高まっていきます。

目指すのは院長が管理しなくても成長する医院

 CHAPTER 3では、院長1人に頼らず、チームで成長する医院づくりのために、自律型組織への転換と歯科医院成長のための目標管理と組織設計について解説しています。スタッフをパートナーとして認め、それぞれの役割を明確化することで、各自が責任をもって自律的に動くようになります。

求人にも強く、スタッフが長く働くことができる医院環境を整える

 CHAPTER 4では、スタッフが長く働き続ける医院づくりとして、「7つの環境整備」について紹介しています。その7つとは、①人間関係、②医院風土、③給与、④休暇、⑤教育、⑥人事評価、⑦設備であり、それぞれについて掘り下げて解説しています。

定期管理型歯科医院のスタッフとして求められる力量

 CHAPTER 5では、スタッフ1人ひとりの役割と力が信頼される歯科医院をつくることから、どういった役割が求められるかを具体的に紹介しています。
 患者さんを中心に据え、当院の歯科衛生士、保育士、管理栄養士、受付、マネージャーがそれぞれ自分の役割を認識してお互いにコミュニケーションを取りながら、自身のスキルアップを日々めざしています。院長1人では何もできません。メインテナンスの患者さんが月間1,000名を超えるまでになったのも、スタッフ1人ひとりの力によるものだと思っています。

日本全国に予防歯科が広がってほしい

 本書では、東京科学大学歯科公衆衛生学分野の相田 潤教授のご厚意により、先生たちが調査された「歯科衛生士の離職原因」という興味深いデータも掲載させていただいています。先日、相田教授とお会いする機会があったのですが、スタッフが働きやすい環境づくりへの当院の取り組みについてお褒めいただき、とても光栄でした。
 本書が、これから開業をめざす先生や、定期管理型歯科医院へシフトしたいと考える先生の一助となり、日本全国に予防歯科が広がっていってくれたらと心から願っております。

図1 すぐに使える55の実践ノウハウは、それぞれ1、2ページで構成してあるので読みやすい!