2024年5月号掲載
Vol. 4 妊婦の生活習慣とう蝕リスク
世界でもっとも多い病「う蝕」立ち向かうカギは妊娠期!?
世界疾病負荷研究1によると、369種類の傷病の中で有病者ランキング1位は永久歯う蝕(未処置)、また小児における第1位は乳歯う蝕(未処置)でした。依然としてう蝕は世界的に有病者が多く、個人や社会に大きな経済負担をもたらしています。また感染症の視座でう蝕を捉えると、コロナ禍以前より世界的なパンデミックがずっと続いていることになります。
令和4年度歯科疾患実態調査結果をもとに国内の動向に目を向けると、小児を含む若年層ではう蝕が年々減少していますが、中年以降では増加しています。ただし、小児う蝕が一見減少しているからといって安心してはいられません。宿主である子どもにとって、周りにいる大人のう蝕罹患が拡大・重症化し感染リスクが高まっている現実は、けっして対岸の火事ではないからです。