2024年9月号掲載
Vol. 8 シン・う蝕原性細菌の伝播予防
※本記事は、「新聞クイント 2024年9月号」より抜粋して掲載。
困難に立ち向かうための発想の転換「量」より「質」
ミュータンス菌(MS菌)伝播予防の方法として「お箸やスプーンの共有を避ける(感染経路対策)」、「子どもにショ糖を与えない(宿主対策)」ことが望ましいとわかっていても、それを実践・継続することは大多数の母親にとって困難である実態を前号で解説しました。感染経路の遮断および宿主対策が実践困難であれば、残るは「感染源」対策です。単に感染源である母親のMS菌の量を減少させることを目指すのではありません。どのみち母親から子どもへMS菌がうつるのであれば、その前に、すなわち母親の口腔内にいるうちにMS菌を善玉菌(歯面から剥がれやすい=定着しにくいMS菌)に変えることを目指すのです。MS菌の「量」ではなく「質」を変えようという発想への転換です。